使用材料について

ステンレス鋼とは

鉄をベースにし、クロム(Cr)を11%以上含む合金鋼のことで、このクロムによりさびにくい性質を持つようになります。 加えて耐蝕性、耐熱性にも優れています。クロムの含有により表面に不導態皮膜を作り、これが耐蝕性を高めます。 そして含有量が多いほど不動態皮膜がより強固になり更に耐蝕性が高まります。

ひとくちにステンレスといっても1種類ではなく、含有成分により細分化されており、現在JIS規格として認められているステンレス鋼 は70種類程度にもなり、SUSで表記されます。

これらのステンレス鋼をそれぞれの基本成分によって大別するとクロム系ステンレス鋼とクロムとニッケル(Ni)を含む クロムニッケル系ステンレス鋼に分類することができます。

このクロムやニッケルはレアメタルと呼ばれる大変貴重な原料ですが、記憶に新しいLMEニッケル相場の高騰などもあり、各メーカー ともクロム系ステンレスの開発に取り組んでおります。クロム系ステンレスはクロムニッケル系と比較すると若干耐蝕性が劣り、また 加工性に関してはかなりの差がありました。しかし現在はそれぞれが研究開発を進め製造工程の工夫や様々な原料をミックスさせる事により 耐蝕性はもちろん、加工性も向上させながら価格変動の少ない安定して鋼種を紹介してきております。

そのため従来のJIS規格ではメーカーが開発した最新の鋼種の特徴が伝わりにくい、つまりその含有成分からはSUS表記では低ランクに なってしまうという状況が起こってしまいます、(JIS規格の認定と製品開発との間にタイムラグが生じているのが現状です)

そのため当社ではSUS表記だけではなく新日鐵住金ステンレス製の商品名NSSC180、190なども表記して、 使用鋼種の特徴を独自に紹介するようにしています。 当社は従来の鋼種のみに固執せず、耐蝕性・加工性そしてコスト的にも優れた新鋼種に積極的に取り組み、より付加価値の高い商品の提供に 努めて参ります。

■クロムニッケル系ステンレス

SUS304(通称18-8)

約18%クロムと約8%ニッケルを含んでいます。ニッケルの含有により、不動態皮膜が安定するため非常に耐蝕性に優れています。 更に、加工時の伸びが非常に良くほかのステンレス鋼種では到底不可能なホテルパンのような角形容器の200mmもの超深絞りが可能です。 磁性が弱く(曲げ、絞りなどを施した部分がまれに強く磁性を帯びる事があります)

SUS316

約18%のクロム、約12%のニッケルと約2.0%のモリブデン(Mo)を含んでいます。モリブデンの校歌でSUS304よりも更に 耐蝕性に優れています。(特にすき間耐蝕性や対孔蝕性に優れています)
モリブデンはレアメタルの中でも更に高価なため、現在は非常に高価な鋼種になっております。
磁性が弱く電磁調理器には不向きです。

■クロム系ステンレス

SUS430(通称18-0)

通称18-0となっておりますが、実際のクロムの含有量は16%程度です。耐蝕性に優れていますが、クロムが少ない分、 18-8や19-0ステンレスより劣ります。
また上記にもありましたがニッケルが含まれていないため、加工の際の伸びが悪く深型、角型の絞り加工には不向きです。 磁性が強いため電磁調理器(IH)には非常に適しています。

SUS430J1L(通称19-0)

※SUS430J1LはJIS規格の表記です。各材料メーカーのこれに相当する鋼種を使用しております。

この鋼種についてはJIS規格の表記より19-0の通称の方が世間では浸透しているようです。 19%程度のクロムを含んでいるため16%程度のSUS430(通称18-0ですが・・・)よりもかなり耐蝕性が向上しています。 その他、銅(Cu)やニオブ(Nb)などの成分を含有させて耐蝕性に加え、加工性の向上も狙った鋼種です。耐蝕性に関しては SUS304とほぼ同程度を誇ります。加工性に関してはSUS304などのニッケル系ステンレスには及びませんが、市場相場が 不安定になりやすいニッケルを含まないクロム系ステンレスは、価格が比較的安定している事や磁性が強く電磁調理器に 適しているため、当社では現在この鋼種を新製品開発のメイン鋼種としています。しかしながら上記でも触れたように 現在材料メーカーは各国の同業メーカーとの対抗上、更に加工性・耐蝕性に優れながら価格的にも更に安定したクロム系ステンレス の開発に取り組んでいます。

しかしながら、上記にもありますように現在の19-0よりも安定供給が可能な優れた鋼種が開発され、なおかつユーザー様に とってメリットがあると判断した場合はメイン鋼種を変更する可能性がございます。 その際にはユーザー様に充分ご理解できるような説明をさせて頂きながら変更を進めて参ります。

SUS444(NSSC190)

約19%のクロムと約2%のモリブデンを含んでいます。モリブデンの高価でSUS316とほぼ同等の耐蝕性を誇り、さび、すき間腐食性、 対孔蝕性にも優れています。
磁性が強く、当社ではIH鍋としては最高の耐蝕性を誇るJIS規格の鋼種として捉え、フラッグシップ商品の「プロデンジ」にその 鋼種の中でも更に最高品質とされる新日鐵住金ステンレスのNSSC190を使用致しております。
「プロデンジ」は更に底板厚を最大3mmとし、酸・塩分を大量に含んだ食材を200Vの10~15KWの超ハイパワーIHで長時間加熱される 業務用厨房では他の鋼種の追随を許さない圧倒的な耐久性を誇ります。(通常の鋼種では簡単に底に変形が起きたり穴が開いたりします)

SUS444/NSSC190はモリブデンという高価な原料が含まれており、現在は大変高価な鋼種です。昨今の時代の流れから 今後この鋼種により耐蝕性に優れた鋼種(厨房業界向けでは)は出てこないと思われます。
そのため当社フラッグシップ商品「プロデンジシリーズ」は今後もこのSUS444/NSSC190製を使用し、常に“業界の最高品質・ 最高のコストパフォーマンス”を誇るアイテムとしてユーザー様に認識し続けて頂きますよう努めて参ります。

■アルミ(純アルミ)

軽量で熱伝導性が良いのが特徴です。(鉄の5倍弱、SUS430の9倍程度の熱伝導率を誇り、比重はステンレスの28%~29%程度です) 磁性が大変弱く電磁調理器はオールメタル対応のものに限られます。
当社のアルミシリーズはアルミ材の中でも最も熱伝導の良いアルミ純度99%以上の純アルミを使用しています。

■クラッド鋼

性質の異なる鋼材を接合し、一枚の板でそれぞれの鋼材の持つ長所を引き出させた高機能材。当社で使用している、いわゆる 「アルミクラッド鋼」はステンレスとアルミを接合させてステンレスの耐蝕性や保温性、そしてIH対応性に加えてアルミの熱伝導性、 軽量性の特徴を併せ持たせています。
クラッド鋼は業務用高出力IHでも均一に加熱が可能で焦げ付きにくい特徴もあります。
アルミクラッド鋼は水を沸騰させると細かい気泡が鍋全体から万遍なく沸き上がるのが見えて熱が均一に伝わっている事が よく分かります。このように(アルミ)クラッド鋼は現代IH厨房において最も適した材料のひとつです。
当社は3種類のアルミクラッド鋼商品をラインアップしてします。 本間製作所クラッド鋼ラインアップ

■ポリカーボネート(プラスチック)

当社ホテルパンの透明仕様の蓋はこの材料を使用しています。硬度があるので通常に使用している場合に落としても割れる事はほとんどありません。 耐熱温度130~140℃、耐冷温度-30℃で食器洗浄機にも対応可能です。(ただしアルカリ性の洗剤の使用は控えて下さい)

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